Introduction
DMTPは、ウォレットアドレスをベースとしたメッセージの送受信を可能にするWeb3コミュニケーションプロトコルです。ユーザー同士でメッセージの送受信をすることはもちろん、Web3事業者がユーザーに対して通知やメッセージを送信することが可能になります。ユーザーはEVM上のどのチェーンでもログイン、メッセージの送受信が可能であり、マルチチェーンコミュニケーションを可能にしています。
Problems
Web3領域は加速度的に拡大しています。その一方で、Web3プロジェクトは依然として、ユーザーとのコミュニケーションの手段を欠いています。
プロジェクトとユーザーとのコミュニケーションは、メール、Xなどのようなソーシャルメディア、Telegramのようなコミュニティプラットフォームで行われています。これらの方法は、Web3におけるメリットを享受できなくしています。
・IDであるウォレットアドレスにメッセージを送信する手段がない
Web3領域ではアカウントの作成、ログインなどをはじめ、あらゆる行動がウォレットアドレスを基点として行われています。
ウォレットアドレスを使うことでプロジェクト横断的な設計が可能になりましたが、コミュニケーションにおいては未だに従来のメッセージサービスを使用しなければならず、メッセージサービスの利用ユーザーとウォレットアドレスが結びつきません。
・ユーザーを集めてもアクティブにできない
ユーザーに対してアプローチをする方法がなく、適切なオンボーディングができずユーザーのアクティブ率を高めることが難しくなっています。
以上のように、IDとなるウォレットアドレスに紐づいたコミュニケーション方法が確立されていないことから、ユーザー属性とサービス利用状況を紐付けた分析、それによるユーザーへのアプローチができません。
Solutions
DMTPは、ウォレットアドレスで直接メッセージのやり取りができるようにすることで、Web3プロジェクトとユーザーのコミュニケーションを実現します。
ユーザーはウォレットアドレスのみでメッセージを送受信することが可能になり、リアルタイムにDappsやウォレットなどからのアナウンスを受け取ることができます。
・ウォレットアドレスに対する直接のメッセージ送信
ウォレットというWeb3の根幹となるIDで一元管理することができ、多数のSNSの同時運用や紐付けの必要がなくなります。
・オンチェーン情報をもとにしたダイレクトメッセージ
ウォレットアドレスベースであることからオンチェーン分析がDMTP上でできます。更に、分析結果を元にターゲットを絞り、潜在顧客だけにメッセージの送信やキャンペーンを実施することが可能になります。
また、オンチェーン上のデータからユーザー状況を把握することで各ユーザーに必要なオンボーディングを行うことができ、ユーザーのアクティブ率向上にも繋がります。
Functions
・メッセージ機能
ユーザーごとに適したメッセージを個別で送信することが可能です。メッセージを送信したいユーザーをウォレットアドレスまたはWeb3ドメインで検索することで友達申請をすることができ、友達登録されているユーザーには無料でメッセージの送信をすることができます。
・公式アカウント
オンチェーン情報を元にした分析、自動送信メッセージの設定などの機能がWeb3プロジェクト向けに提供されます。オンチェーン情報をユーザーの状況を把握することができるため、リテンションの向上のためのメッセージやオンボーディングなどが容易になります。
・公開グループ
どのユーザーでも参加できる公開グループを作成することができます。特定のNFTの保有者だけが参加できるグループなどの作成も可能であり、イベント開催や各プロジェクトのコミュニティ構築にも活用できます。
・Chat Key Market
Chat Key Marketは、プロジェクトやクリエイター、専門家、そしてユーザー自身が、自分のコンテンツや専門知識を収益化することができる機能です。グループに入室するためのKeyを購入することで、プライベートグループチャットに参加することができます。
プライベートグループチャットではKeyを保有するユーザーやKeyの発行者とチャットできるだけでなく、Key発行者からの特別な特典を得ることを可能にします。
Tokenomics
DMTPトークンは、Web3プロジェクトからの大きな需要とユーザーへの供給を基盤としたモデルで構築されています。DMTPを導入するプロジェクトの数が増えると、需要が増加するためトークンの価格が上昇します。また、消費されたトークンの一部はバーンされる仕組みになっており、これにより市場でのトークンの流通量が減少し、さらに価格を押し上げ、価格上昇サイクルが生まれます。
DMTPトークンは、エコシステムが拡大するにつれてトークンの価格が上昇する仕組みになっています。
1. Token Utilities
・Reward Message
友達として登録されていないユーザーに有料でメッセージを送ることができる機能です。特定のオンチェーン情報に基づいてユーザーを抽出し、メッセージを送信することが可能です。メッセージの受信者はメッセージを開封し、設定されたアクションを実行することでトークンを獲得することができます。
・CRMサブスクリプション
DMTPでは、オンチェーンネイティブのマーケティングソリューションを提供します。基本無料で利用できますが、詳細なユーザー分析や膨大なメッセージの送信など特別な機能を利用するためにはサブスクリプションが必要であり、価格はユーザー数またはメッセージ送信数に基づいて決定されます。
・Chat Key MarketでのKey購入
特定のユーザーのみが参加できるチャットルームを作成することができます。Keyは、チャットルームに参加するための鍵であり、Key保有者だけがそのチャットルームに参加し発言することができます。Keyを売ることにより利益を得ることも可能です。
※トークンのバーン
消費されたDMTPトークンの一部はバーンされます。バーンされる量はDMTPの規模やTresuaryのトークン量によって変動し、供給が需要を上回りすぎないように調整されて価格の上昇を促します。
2. Initial Token Allocation
2024年Q4に上場を予定しており、5年かけて希薄化していきます。
Partners
DMTPは、数多くのパートナーとエコシステムを形成していきます。